プルートゥ

プルートゥ。元々の由来は神話の冥界の王ハーデス。
ワンピース好きにわかりやすく言うと「プルトン」

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つまり意味的には冥界の王ほどの破壊力を持つ存在。

この漫画のすごいと思うポイント。もちろんベソの主観。

・イラク戦争への批判
・「核」「ロボット」「科学の盲信」に対しての警鐘
・主人公の切り替わりが絶妙
・世界の裏社会へ提言
・人間の究極の葛藤「愛と憎しみ」
・手塚治虫への敬意

とこんな感じの思ったポイントが上がった。初めて浦沢直樹を知ったのは「モンスター」。

天才脳外科医のドクター天馬(プルートゥ読んで初めて知ったけど名前の由来はアトム)はドイツの大病院で派閥争いに巻き込まれる。しかし、そんな政治家のような医療業界に嫌気がさし、上の命令に逆らい指示とは違う大手術を優先して行う。その手術が物語の始まりで、その患者は脳に弾丸を受けた10才前後の双子の兄。通常即死であるだろうが、ドクター天馬の奇跡的な施術で一命を取り留める。その双子の兄ヨハネこそがまさにモンスターで、少年とは思えない頭脳と非情さと残忍さを持っていた。その後大人へと成長したヨハネは自分を育てた里親を全て殺し神のような存在になろうとしていた。

そのヨハネを追うのが「モンスター」のあらすじ。もちろんこんなけでは面白さは伝えきれへんけど、発想・感覚・ストーリー・感情の裏側、なんかの微妙な部分がものすごくリアルに伝わる漫画。そしてそれが、人間の怖さにつながるところ、最終的には社会の強大な裏組織にもつながるところにおもしろさを感じた。

この衝撃が再び「プルートゥ」にあった。そして普段ベソが考えてる事の重要な部分を訴えてくれてるものがあった。

人間の思考の行き着く先である一つに究極の存在がある。それは人によってもちろん違うけど重なる部分がある。その一つが「最強」。権力や破壊的なパワーの意味での最強。それを科学の力で成し遂げようとしてきたのが、20世紀21世紀の現代。「核」「ウィルス」「HAARP」「反陽子」・・・その先にあるのが破滅。それを何人もの人物が警鐘を鳴らし続けてきた。エジソンがその代表格であり、この原作の「鉄腕アトム」もそう。

その反面人間が誰もが持っていたいと思うものもある。「安全」や「保身」。自分は、もしくは自分と自分の家族だけは安全に暮らして、守っていきたいと。そういった心の好きにうまく忍び込み誘導するのが宗教であったり裏組織である。これにも出てくるKR団という組織はKKKをモチーフに描かれている。日本人には馴染みの少ない言葉かもしれへんけど世界的に超有名な白人主義団体の巨大組織。もちろん悪いこともいっぱいしてる。その集団の指示に悪いと知りながら従っていたアドルフ・ハースという登場人物の顛末がいい例。最終的にはトカゲの尻尾となり家族共々命を狙われる。しかし、自分と家族が大事だからこそ指示に従っていたのも人間らしさの表れである。

最終的にはロボットが高度になりすぎて人間には制御の範囲内で動かせなくなる。それを突き破るには偏った感情をロボットに注ぎ込まなければなくなる。そこで「愛」を入れればどうなっていたのか個人的には見てみたい。がもちろん入れられたのは「憎しみ」。制御しきれなくなったロボットはいよいよ地球破壊に行き着く。アトムも一度死んで(壊れて)しまうが再び、「憎しみ」を注がれて復活する。しかし、そこにはアトムの心優しい「愛」の気持ちがそれに打ち勝ち、プルートゥの暴走を止める。

設定の舞台はアメリカがイラク戦争を起こした後の世界。なくならない戦争のなか、新型兵器やウィルス兵器などが開発されていく。「20世紀少年」も興味深い作品。映画化もされた人気作。逆にこれはタイミングなくてまだ読んでない笑。
これこそ、プロビデンスの目のシンボルがテーマのモロ秘密結社の漫画。やから相当深さはあると思うけどなぜかタイミングが無かった笑

これも細菌兵器や意味わからん宗教なんかが盛りだくさんの社会派漫画。是非浦沢ワールドをみなさんに楽しんでほしい。

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