Gary Yourofsky ゲイリー・ヨーロフスキー

ゲイリー・ヨーロフスキー

13回逮捕され、5カ国から追放された凶悪国際テロリスト。

1997年カナダのミンク(イタチ科のファーなどの皮製品のために飼育されている)の毛皮農場から1000匹を超えるミンクを脱走させようとし、半数を逃したところであえなく逮捕。

強姦、殺人、強盗などの罪で収容されている人々がいるカナダ最高レベルのセキュリティを誇る刑務所に投獄される。

収容から間もなく、所内の談話室のテレビでは「『国際テロリスト』ゲイリー・ヨーロフスキー逮捕」の報道。その刑務所の囚人の中のボスはその映像を見ていた。ふと後ろを振り返るとまさにその『国際テロリスト』がそこに座っていた。

ボスは彼を二度見し、思わず問いかけた。

「お前が国際テロリストか?」

「いかにも」

「ミンクを逃してここにパクられたのか?」

「いかにも」

「ところでミンクってなんだ?」

「フェレットみたいなげっ歯類の動物だ。」

「そのミンク何匹か逃しただけで俺たちと同じ刑務所に入れられているのか?」

「正確に言うと違う。逃した罪よりもミンクファームに210万ドルの損害を与えた罪で(殺人や強盗などで捕まっている君達と同じように)ここにいる。」

どうやら今の世の中は殺人や強盗などと経済活動の妨害は同様の扱いらしい。むしろそれよりもひどい扱いも受ける場合もある。

収容後保釈を受けるために弁護士が申し立てる。しかしその申し立ては断られる。ミンク脱走犯の犯人がアメリカのミシガンに帰ってしまう恐れがあるため保釈できないと考えたようだ。その審査は10日もかかった。

その保釈を断った女性裁判長が3週間前にミシガン出身の性犯罪者には1000ドルの保釈金を与えていることを弁護士は知った。その事実を10日目の法廷で女性裁判長に問い詰めると、

「その話は今回の件と関係ないでしょ?関係のない話はしないで!」

弁護士は苦しみながら反撃の一手を考えていた。

「裁判長、いやはや関係ありですよ。私の依頼人(ゲイリー)は残酷なことをやめさせようとしました。たとえ刑務所に入れられてもいい覚悟で、無情にも殺される動物たちの為にメッセージを宣言しようとしました。
裁判長は先日一人の女性を襲った性犯罪者には保釈金を与えたのに、私の依頼人に与えず10日間も審理がないのはおかしくないですか?」

痛いところを突かれ、どうしようにもなかった裁判長はしぶしぶ、

「では、保釈金は1万ドルとします」

と言い放った。

ーーー

今の世の中に一石を投じその波紋の中心にいる人物。もちろん様々な分野で彼のように自分の道徳や倫理に従って活動している。

何を信じ、何を自分の軸として生きるかは人それぞれ。

経済活動が悪でもなく、動物愛護が善という話では無い。その微妙なニュアンスや主義主張をこの動画を見てもらえれば伝わるのではないだろうか?(長いので、質疑応答だけでも伝わるかもしれない)

保身を求めず、見返りを求めず、自分の信念に向かって突き進む。傲慢と利他の関係性ジレンマと戦う彼の生き様から少なくとも何か考えさせられる事はあるのではないだろうか?

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