神在月 神迎祭

神無月(かんなづき)と言われる旧暦(太陰暦)の10月。西暦(太陽歴)ではだいたい10月から11月にかかる。八百万(やおよろず)の神が皆一箇所に集まる為、神が居なくなる月。という意味合いで神無月と呼ばれるようになった。

 

どこへ行くのか?

ずばり、出雲大社に全員集合する。旧暦の10月11日から17日までの7日間、出雲大社に集まって会議をする。

 

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なんの為に集まるかというと、誰と誰を結婚させるかという縁結びや来年の収穫についての話を全員でするらしい。つまり人には予めそうなるとは知ることの出来ない人生諸般の事を決める会議で、神議り(かむはかり)と言われている。

 

念願叶い、実際に行ってきた。

 

天気予報は晴れ。最新の雨雲レーダーを見る限り日本列島に雲はほとんど無し。絶好のドライブ日和。意気揚々と大阪を出発し、出雲へ。

 

不穏にも兵庫にさしかかる辺りから雨が降り出す。信頼すべき雨雲レーダーが嘘をつき始める。「まー、この雲を抜ければ晴れるだろう。」と車を西へ走らせる。

 

が、晴れない。中国道に入り、いよいよ道路は山間に入る。寒くなってきた。道路に設置されている気温は5℃。「真冬の気温じゃないかな?」と心配になりつつパーキングで休憩すると雨が。

 

本日のメインイベントは神迎際。出雲大社から1kmほど歩いた稲佐浜という浜辺で神を迎え入れる神事(かみごと、幽業)。それが19:00から執り行われる。

 

予想以上の寒さ。雨。しかも夜の浜辺。恐怖の予感がし始める。

 

しかし、鳥取に入ると雨は止み、雲は白くなり始める。雲間から差す光はいかにも神々しく、まさしく後光が眩しかった。

 

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不安を一掃してくれるような暖かい光に包まれながら島根県到着。

 

宍道湖(しんじこ)に寄り、クルーと合流。素晴らしいロケーションとセンスあふれるホテルのような内装のカフェでしばし休憩。残念ながら雲に覆われ、夕日は見えなかったが、宍道湖の夕日は見る人を魅了する。これも神の悪戯で、また俺に出雲にこさせようという策略に思えた。

 

いよいよ出雲大社に到着。しかし、スルー。出雲大社には人っ子一人いない。全員、稲佐浜で神迎の準備をしている。さっそく車を置いて、浜へ。と、その駐車場でもう一人のクルーと合流。全員無事合流し、1kmの道のりを歩く。

 

道路はこの神事の為に、一時閉鎖。歩行者天国のようになっている道をズラズラと人が歩く。意外に人が多い。時刻は18:50。急がねば始まってしまう。

 

19時。ちょうど浜の手前に到着。しかし、残念なことにもう神事が始まるので浜へは下りられないと言われる。仕方なく、白御幣(しろごへい)をもらい神が上がって来るのを待つのみ。

 

と思いきや、一般人の人が「こっちから浜に降りれるらしい。」と行ってぞろぞろそれにみんなが付いて行き始めた。「いってみますか。」と後ろに付いて行く。

 

浜辺の手前のスペースに人が集まっていて、そこから浜辺が見渡せる。浜辺には人がズラリ。ここからでは少し遠く、実際の神事がどんな様子か詳しくは見えなかったが、大きなかがり火が二つほど炊かれ、それを大勢の人が見守っている。

 

待つこと15分ほど。特に誰が仕切るわけでも一人二人と道路の方へ向かい始める。いよいよ神が迎えられ、出雲大社へ向かい始めるようだ。

 

4メートル程の布垣という白い布が2つ。それをそれぞれ3人の神官が伸ばして持っている。間には神籬(ひもろぎ)を持った神官がいて、その布垣に囲まれた神籬に神が居られる、という状況を周りの人々が有り難く拝む。

 

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拝んだ後は、その神の後に付いて行き、一緒に出雲大社に向かう。原則的として神社というのはだいたい17時頃に閉まる。しかし、この日はもちろんこれから神事が始まる。

 

しかし、初詣のように出店が賑わっていたり、照明がこうこうと点いている、という事は一切ない。申し訳なさそうに、側道に紙灯篭が少しばかり並んでいる。

 

本殿に向かうかと思いきや、一行は神楽殿に。まさしく縁結びの為の社で、結婚式が執り行われるところ。日本一大きい注連縄(しめなわ)が有名。

 

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いいのかわるいのかは分からないし、マナー違反なのかもしれないが、時間の都合上みんなの流れとは離れ誰もいない本殿にお参り。連れてきてくれた地元の人は「本殿に誰もいないタイミングでお参りなんてみた事がない。」

 

神楽殿には来場していた人全てが集まっていて、全員で八百万の神を迎える。ぱっと見で、1000人以上は集まっていたと思う。

 

一足先に、おいとまさせてもらい。無事参拝終了。弾丸で大阪から行った甲斐がありました。なんとも荘厳な神事。

 

長くなってしまたので、思った事は次回の記事で。。。

 

付き合ってくれた皆様ありがとうございました。いいご縁がある事を祈っています。

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