年の瀬。年末。師走。

忙しさが自分よりも先を走る。

忘年会で今年の垢を落とし、新年に向け新たな準備をする。
寒さの中で席を囲み、酒を酌み交わす。

今年あった嫌な事を忘れるのと同じ様に、昨年の今頃自分が言っていた事を忘れてしまっている自分に気付く。

来年こそは。次こそは。反省と共に希望や願望に呼びかける。

そのヴィジョンを今年はどれだけ持ち続け、走り続けられただろう?
そんな一年を振り返る事ができればそれこそ「来年こそは」という言の葉の中に実が実る。

ひそかにBESOが追い続けるアーティストを紹介する。
何かと批判的に周りをみてしまう癖がついた中、無条件に賞賛してしまう数少ない人物の一人。

ILL BOSSTINO

自分自身の ILL B 哲学 をリリックという刀身に込める。切れ味鋭く他を寄せ付けない雰囲気を放つ妖刀を武器に、日本の真似事HIPHOP界や日本そのものを正面から斬りかかる。

アメリカの真似をしてただただ金や女の歌を歌ったゲイみたいなJapanese Hiphopではなく、自分の生き方や哲学で勝負するのが本物のHIPHHOPだろうと言い放つ。

確かに万人に受ける音楽じゃないだろう。祝いの席で聞く音楽ではないだろう。

だが自分の心の奥に燻る炎を押さえ込んでいられない、溢れる感情や想念から繰り出される一つ一つの言葉の重さがひしひしと伝わる。

いつの時代もアイドルグループは後が絶えない。もちろん良い悪いではない。それをもし決めるとするならば聞く人が決める事。

しかし同じ「音楽」というジャンルで話をするならその奥の深さと重さを実感してほしい。
何を思い、何を考え、どこへ向かい、どう走っているのか、その生き様を。

そのアーティストが好きな理由はなんだろうか?
流行りを追い求め、見た目の派手さにただただ憧れているだけの自分がそこにはいるんじゃないだろうか?
言葉で説明する必要はないだろう。ファンである理由はただ好きだから。で十分だろう。

表現者であるアーティスト。その作品であるショーやCDを見て聞いて、自分の心の動きの振れ幅を感じさせられる。

自分の心の動きは自分にしかわからない。人が感動するものが必ずしも自分の心を動かすとは限らない。
影響力の大きい偉大な表現者はやはり多くの人の心を大きく揺り動かす事ができるだろう。
昨年の今頃、リリースされた般若とのタッグ「NEW YEAR’S DAY」

これを聞きながら今年一年を振り返り、できなかった事を来年につなげる。自分の中での橋渡しをするためにも改めて自問自答する。