普段から何気なく使う数字。一度この「数字」というものを考えてみると、あまりの奥深さに驚愕する。

そもそも一般的に使われている数字は、あくまでも10進法という10溜まると次の位に行くという一つの使われ方。コンピューターや電子機器のベースになる2進法や時計の読み方の12進法など、いろいろな使われ方がある中の一つ。

数字という概念が生まれたのは、現代からすると遥か何万年前とも言われている。最初は、石に一本の線と並べていき数を数える、というような事から始まったのが遺跡から推測されている。

紀元前2万年前の遺跡においては、すでに素数や掛け算などの数字が見られている。古代において驚異的な発展として知られる古代インド数学は紀元前3000年頃、驚くほど精密な数学的比率でレンガを作り道を完全に近い直角で、街や建物を建設していた。

数学は主にモノヅクリにおいて発展を遂げたように思う。何かを作るときに考えるのは利便性、美しさ、継続性。人が住む家を建てる時は壊れないように設計する。人が身につけるモノや服を作る時は美しい形を生み出す。人が道具として使うモノは長く使えるように、また使いやすい形を求める。

その結果見つけられたのが黄金比。モノの長さにはこれらの要素を完璧にする最適な長さがある事に気づいた。建物が風や地震に負けず立ち続ける、見る者を惚れさせる美しさ、狙った以上に道具が道具として機能を果たす。そんな比率というのを見つけた。

図らずも自然界は全て黄金比でできていると言われている。見た目に美しい花や樹木。太陽と地球と月の距離。人間の体も限りなく黄金比に近い。故に全ての生き物は美しいと言う者もいる。

そう考えるとその人の顔が美しい、醜い等はなんと主観的で傲慢な意見か揶揄されてもいる。

そして、多くの物が生まれた先にその物自体の数という意味で数字が発展した。

単純に1個2個・・・という考え方からその分配法や将来への保存に割り算掛け算が発展した。

いろんな物を数えるようになった。単純に目の前にあるリンゴの数。見えている美しくも強くそびえ立つ木の数。光り輝く星の数。

その果てに目に見えない物を数えるようになっていった。計算によって。

目に見えるものの数は見てわかるのですぐに解が出る。今でも議論が続いている様々な方程式や理論の多くは目に見えないものの数がほとんど。これを数字vol.2から見ていこうと思う。