1日目の 〜岡山・鳥取編〜 はこちら

翌朝、朝からまた目的地に向けてバスが走りだす。続いてこの日も天気に恵まれた。この天気を狙ってこの旅が設定されたかと思うほど両日とも過ごしやすい気候でありがたかった。

 

比沼麻奈爲神社

難しい名前。「ひぬまないじんじゃ」と読む。神話の時代に豊受大神(トヨウケビメ)がここにいて、天照大御神が豊穣の神である彼女を呼び寄せたので元に住んでいた所にたてられたのがこの神社。神話時代の地名がそのまま神社の名前になっている。

 

古来より伝わる伝統の術式による結界が張られている。小さな石で敷き詰められた境内を毎日のように宮司さんと巫女さんが祈りを込めながら正式なやりかたで掃いている。

少しみえにくいが先にある盛られた砂山。ここにエネルギーが溜まっているらしい。

さらに中に入ると本殿は右に構えられている。結界の道で穢れ(けがれ)を落とし曲がる事でそれらから切り離すという意味があって曲がっている。

 

奥に入ると立派な本殿があり、なんとこの日は丁度タイミングを合わしてくれたかのように宮司さんと巫女さんの舞を披露してくれた。「いつもなら早朝7時にするのだけれど、今日は地元の田植え祭に行ってたもんだから今時分にする事になったんです。」と俗世の匂いを遥か昔に消し去ったような宮司さんがありがたく歓迎してくれた。

本物の舞とはこれの事なのだと見せていただいた。神を身に宿し、流れるがごとく体を動かす。ダンスとも違う、祈りの作法のように思えた。ちなみに、奥の本殿は写真撮影禁止。

想定外の本物の舞を見せて頂き(その前に社務所で丁寧すぎるほどお招きいただき、お祓いもしてもらった)感激するも、予定を大幅に遅れて第二スポットの天の橋立へ。

元伊勢籠神社

三重県の伊勢に神様のTOPである天照大御神がおられる、と言われている。その前に立ち寄った場所を元伊勢と呼ぶ。元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)もその一つで、ここも重要なポイントのひとつ。

数ある元伊勢は単に立ち寄ったのではなく、0磁場(ぜろじば)のポイントとして大切な場所を祀るために天照が訪れた。それらを統べるために最終的に伊勢に行かれた。

勝手にメインだと思っていたここは意外にさっくりお参り。笑

実はその次の眞名井神社に行きたかった模様。いそいそとついていく。

 

眞名井神社

元伊勢籠神社から歩いて10分ほどにある眞名井神社(まないじんじゃ)。天の橋立の観光地とは思えないほど急に厳かな雰囲気が出始める。少し山の中にあり、木々も生い茂っている。

水の神を祀っていて、入り口にはお清めのありがたい湧き水がある。そして珍しい狛犬ならぬ狛龍が鳥居の前で神社を守っている。

と、ここまで順調だった旅も暗雲が立ち込める。旅にトラブルは付き物。中に入ると様子がおかしい。まさかの、本殿工事中。本殿が目的ではなく、その奥のスポットに連れて行きたかったリーダーはショックの表情。いつも落ち着いているリーダーの落ち込んだ顔など見たことが無かったのに、「せっかく来てもらったのに申し訳ない。。。」と相当へこんでいた。

が、くよくよしていてもしょうがない。こうなるからその分宮司さんと巫女さんの舞を見させてもらったんだ、とポジティブにすぐ切り替える。この場所は来年の秋まで行けないのでその時にまた行きましょうと、再訪を誓う。

まさかのメインが空振りに終わるという落とし穴がありつつも、いよいよ終盤にさしかかる、残すはあと2スポット。

 

元伊勢内宮

外宮(げぐう)にてあいさつをして内宮(ないぐう)へとお参りする。本当は元伊勢外宮にも行く予定だったが、同じ神様である豊受大神がまつられている比沼であれだけしていただいたので、急遽飛ばすことに。

こちらも例によって山間にあり、厳かな空気。中に入ると広い境内に周りをぐるっと囲む小さな社?がたくさん。

その一つ一つに伊勢神宮とつながりのある大きな神社の(日本にあるほぼ全ての神社がそうだけど)名前が刻まれている。ここで、各神社との連携を取る中継ポイントのようになっているらしい。

 

そして本殿の横にバカでかい一本の杉が。樹齢約2000年と推定される。龍灯の杉と呼ばれ、この木と会話することで自分自身の流れを整えることができるそう。ということでメンバーも順々に触って会話する。

ふと、少し離れてこの杉を見ると残念ながら上の方は枯れ始めている。それでも悠然と立ち誇る姿は堂々たる姿。そしてその先端の全てがとがっていた。龍の先端は基本的にとがっているらしく、まさしく龍灯の杉と言わしめると。

 

天岩屋戸神社

神話の中で、太陽と天の神様である天照大御神は一度自分をふさぎ込んだことがある。自暴自棄になり、岩屋戸(岩でできた小屋のようなもの)に隠れた。世界が真っ暗になり、他の神々や人々は困り果てた。なんとかかんとかみんなが協力して天照は無事に出てきてくれました。というエピソードになった場所であるこの天岩屋戸神社(あまのいわやどじんじゃ)。

日本各地にこの伝説の地があるため、はっきりとどこなのかはわからないが、この元伊勢の近くにある場所はなかなか由緒ある地であることは間違いない。

とその間の山道に、一願成就の遥拝所がいきなり現れます。ポツンと。

向こう側に見える山の山頂と小さな鳥居と石碑を一直線に見るようにし、そこに自分自身の中心の立たせる。そして一つの思いを願うのではなく、宣誓する。願い事は叶えるのではなく、自分でそう生きていくんだと誓うものであると。

その後、岩屋戸へ到着。渓谷の中にあり、かなりゴツゴツした岩間に出る。鎖を手に社まで10m弱ほど登り、祈る。

戻って来れば、その前には綺麗な水の流れる川と池がある。その岩肌が産み出した神秘的な龍岩窟と呼ばれる岩を見ながら最後のお祈り。

 

中身のものすごく濃い2日間。日本の神話を巡る旅で自分自身のエネルギーを調整する。過去・現在・未来の自分を作り出すのは全て今の自分。未来の願い事を現実にするのも自分。辛い過去を受け入れるのも自分。それらを生かすも殺すも今の自分次第。

自分の中心と向き合う2日間でまた一つ自分の軸を再確認できた気がしました。そしてこれから激変するであろう社会と周りに翻弄されず進むべき道を守られながら切り開いていける世界が本当にほんのりと見えた気もしました。