Netflix オリジナルドラマ sense8
映画・ドラマ配信会社 Netflix。月額700円ほどで多数の映画・ドラマが見放題。日本ではまだあまり注目されていないNetdlixオリジナルドラマ sense8 について。
(まだ見ていない人は、この記事を見てから観ることをお勧めします。ネタバレ含)
製作の指揮を取るのは ラナ&リリー・ウォシャウスキー。「マトリックス」シリーズ、「V for Vendetta」、「クラウドアトラス」などの作品が有名。なぜドラマ嫌いなBESOが見ようと思ったかというと、この作品達が好きだからどんなドラマなのだろうと興味津々で、特にお勧めされたわけでもなく見てみた。
大まかなストーリーは、同じ瞬間に世界各地で生まれた8人が場所も時間も超えて繋がっていくという話。男女8人はそれぞれ人種・国籍・性格も様々。ある事件をきっかけにその8人が突然別の8人の実生活に幽霊のように現れ始める。
しかし、幽霊ではなく違う場所で生きている人物で、その8人だけが特別に繋がっているのだと気付き始める。
そして意識さえすれば自由に8人の元に魂と分身を向かわせることができ、さらに相手の体を自分の思い通りに動かせるようになっていく。それぞれの人生の問題を互いの得意分野や能力で助け合いながら、また8人が抱えた運命の問題に立ち向かっていく、というストーリー。
ズバリ、感想は予想通りおもしろい。
ウォシャウスキーの感性や作品が好きなら問題なくおもしろい。
が、その反面気をつけなければならない事も多いと思った。
最大級のプロバガンダドラマ
今更の話だが、映画・ドラマはほぼプロバガンダ。
簡単にいうと見る人を洗脳する為の映像。
このドラマももちろん例外ではない。
ポイントは大きく3つ。
- LGBT
- ネット管理
- 悪魔崇拝
LGBT
LGBTとは、レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェダーの略。なぜこのドラマのテーマの一つがこれかと言うと、ウォシャウスキー達がそうだから。最初に有名になった「マトリックス」の製作時はウォシャウスキー兄弟(ブラザーズ)というクレジットで公開された。そして今やウォシャウスキー姉妹(シスターズ)として二人とも女性性に性転換した。
BESO個人の見解としては、特に問題もなく自分の生きたいように生きればいいと思うので問題は無いと思っている。実際このドラマではその描写が1/3ほどあり、苦手な人にはすぐに観るのをやめたくなるくらいだと思う。
怖いもの見たさというのか、実際にそういった人たちがどういう感覚で生きているのかを映像を通して観る分にはおもしろいと思う。が、その裏には全人類にLGBTを刷り込もうとしているのだなと感じた。
エリート層にとっての大きな課題、人口削減。人を殺して数を減らすのも一つだが、人が新たに生まれないようにする事も画策している。LGBTからは理論的には子供は生まれない。つまり次の人類に繋がっていかない。これは本人の気持ちを尊重する・しない、の観点ではなく生物としての観点。
そして、このドラマを見て勇気をもらったLGBTの人は多くいるはずである。最近の日本のテレビも振り返ってほしい。今までならタブーとされてきたおねぇ達が大活躍。日本のテレビほど分かりやすいものは無い。エリートが推したいものを推す。つまり、エリートの今推しメンなのがおねぇ。
そのドラマという時点でかなり裏側はきなくさい。
ネット管理
8人のうちの一人に、男子から女性に性転換したハッカーがいる。ハッキングによって様々な問題を乗り越えて、仲間や自分を救う。これをずっと見ていると、「ネット犯罪も仲間や自分を守る為なら正解だ」と言わんばかりに。
この言い分は、ずばりザ・アメリカンな言い分。
「戦争も自分の国と民を守る為なら正解なのだ」と言ったブッシュと同じ要領。もちろんドラマ内では、相手となる政府や巨大組織が先に自分たちを無秩序に追い込んできている為、そこから逃れる為にするのだが、あまりにもその前提がおかしい。
政府がネット管理・情報操作しているのは国民がどれくらい理解しているかはわからない。が、問題は、そこにどう立ち向かうかだと思う。目に見えない暴力とでも言えるようなもの。それに同じ、目に見えない暴力で返すという事は結局対立から一生抜け出せない。
ただ、一言にそれだけではない要素もこのドラマにはあるのも面白い点。シーズン2まで配信が終わった現段階では、この主人公達のテレパシーの能力をどう使うかが見ものになっている。まさしくウォシャウスキーが言いたい部分ではあると思う。そこが気になるからやめられず見ているのもある。
悪魔崇拝
例によってオカルト話。
エリートと悪魔崇拝。
そんなものあるわけないのかもしれない。が、やっぱり裏でつながっているなと思ったのがクリスマススペシャル。
シーズン1と2の間に2時間の特別バージョンクリスマススペシャルがあった。陰謀論者のなかでは クリスマス=悪魔崇拝 と言っても過言ではない。これが真実なのかどうかは別として、かなり臭うのは確かである。
悪魔崇拝の人たちやエリート達が人々にしてもらいたいものにドラッグもある。このドラッグもこのドラマのテーマの一つ。ドラッグが自分たちを守る手段の一つになっている。ドラッグが出てきてクリスマスが出てきてLGBTが出てきて・・・
陰謀論者がこのドラマを見て素直にいい作品だとは決して言わない要素が多すぎる。
日本人が好きじゃない理由
日本人の多くは多分このドラマが好きじゃないと思う。LGBT、時・場所を超えたつながり、ドラッグ、ネット犯罪・・・。どれもリアルに感じられないからなのだと思う。
時・場所を超えたつながりは科学的にも今やかなりのところまで迫っている。また別で書きたいと思うが「CERN」の研究は危険極まりないレベルとまで言われている。
ちょっと前の映画 スノーデン が日本中で話題にならなかったのも気になる。まさしくスノーデン本人は「日本が一番危ない」と心配してくれているポイントだと思う。ネット犯罪・管理・操作を身近に感じなさすぎている。ラインやfacebookのアカウントを乗っ取られた、ということがどういう意味なのかを。それが国家レベルで常にあるという意味がわからないかもしれない。
(ちなみにBESOも最近yahooメールがおかしい。ご迷惑おかけしている人、申し訳ありません。)
そんなドラマより、「昼顔」の方がリアリティがあり楽しい。それは好みや感覚もあるからいい悪いではない。ただ、 sense8 がどういうドラマで、何が映し出されているかをちょっとは知っておいた方がいいんじゃないかなと思った。
とやかく言いつつも
あれだこれだと長々と書いたが、結局はそういったプロバガンダだとしても、おもしろいから見てほし。最大の魅力は次世代の人間というカテゴリー。いつでも進化には痛みがつきもの。今のものに慣れている人は新しいものが出ると実態がわからず拒否反応から入ってしまう。そういった固定概念を外そうよ、というドラマでもある。
全てが全てプロバガンダで見る人を洗脳するから見るな、ということではなく、そうと知った上で娯楽として楽しんでほしい。また、科学の進歩、宗教の腐敗、政治の歪み、など実社会の問題点や現状を比較的ありありと描いている部分も尊重したい。
そういった意味で、解説書として適切かはわからないが書きたかったこの記事。こういった前情報を頭に入れながらドラマや映画を見るとさらに一層面白くなる。