「表現シリーズ」 本の出し方 vol.3 〜構成は腕の見せ所〜

構成は腕の見せ所

「作家になるには本を1万冊読みなさい」

と言われています。これはルールでもなく、資格でもなく、今まで作家をしてきた人達の間でいつの間にか生まれた言葉のようなものです。

なので、読んでいないから書いてはいけないという意味ではありません。あくまでも、いい作品にする為にはそれぐらいしなければ到達できない領域があるよ、という目安です。この言葉には今まで物書きをしてきた人達の想いが込められています。

構成は監督業

大まかに構成って何するの?というと、全体の舵取りから詳細の設定まで全部です。小説にしろ、自叙伝にしろ、参考書にしろ、この作業でその書いた物がいかに読者を引き込むかが変わってきます。

BESOもまだまだです。この部分を突き詰めることが作家の使命でもあると思います。答えはないのかもしれません。その中でも、セオリーや定説が多く打ち立てられています。細かい話が、人称の設定(主人公が話す文体か、ナレーターが話す文体か、それらが入り乱れるかなどなど)や時間軸の順序、ですます口調か口語文か、などなど決める事は非常に多くあります。

いわば監督の作業に似ています。もしくはオーケストラの指揮者です。映画やスポーツなんかと一緒です。映画なら、キャスティング、原作のアレンジ、全体のバランスなどなど。スポーツなら、チームの戦術、個人個人プレーヤーの特徴、好不調の波、など全体をまとめる事が大きな仕事です。指揮者で言えば、その指揮で大きく演奏が変わる。

つまり、あなたの想いが形となりつつある下書きを作品に仕上げる為に、全体を見て詳細を一つ一つ決めていく作業が構成です。BESOの失敗はこの部分を何も知らずに突っ走った事です。それはやらなければ分からない事でした。単純に誤字脱字がいっぱいあった、なんていうのは序の口です。

その為に、1万冊本を読むとそれが自然にできるようになると言われているわけです。

しかし、あなたが今1万冊読んでいる可能性は低いと思います。むしろ、1万冊読んだ人は何%いるでしょうか?大事なのは読んだかどうかではなく、構成ができるかどうかです。

人にお願いできるのも腕の見せ所

そして、ここに簡単な解決法があります。自分ができないなら人にお願いする。アメリカが国として急発展できた理由として言われているのが、この分業制にあります。国民的スポーツとして人気の国技アメリカンフットボール。これはその分野のプロが集まっています。投げる人は投げる。走る人は走る。守る人は守る。

つまり、必ずしもあなたが構成しなくてもいいのです。もちろん誰かに依頼すればそこに費用が発生します。いわゆるゴーストライターです。高額です。

ところが、その相場が変わりつつあるのです。現代はその費用が格段に下がっている。そしてその間口も多く増えています。どこにあるかと言うと、インターネット上です。インターネットは信頼できない、と言う方はそういう人を知り合い伝いに探せばいいと思います。

ここで大事なのが、あなたがどこを目指しているかです。あなた自身が有名な作家になりたいのか?それとも、あなたの想いを伝えたい、もしくは形にして残したいのか?その違いが分かれ道になります。

本はあくまでも想いを伝えるツールです。想いが形になったものです。ゴーストライターにお願いした物がダメかどうかは見方次第でいくらでも変わります。であれば、自信がなければ迷わずお願いした方がいいです。

餅は餅屋。上手い人にやってもらうのがいいと思います。あとは選び方です。裁判をするとなった時弁護士を頼むのはよくて、本を出すときにゴーストライターを頼むのはよくない。そんな通りはありません。あとは、得意な分野の人にお願いする。小説なら小説、自叙伝なら自叙伝が得意な人。

ここをおろそかにしたBESOとしては、見逃せないポイントになりました。BESOの場合は自分でこの部分を築き上げる方を選びました。時間もお金もかかります。古本屋や図書館も使いながらですが、本を買うのも安くはありません。そして今なお大きな壁に向き合い続けています。

その結果色々なことを知れて、自分が進んでいると実感できるのもまたこっちを選んだからです。どちらが良い悪いではありません。ただの選択です。

もし、あなたが構成に自信があれば、まず一度自分で書いた下書きに監督として構成してみてください。それをプロに見てもらい、意見を聞くのもアリだと思います。それが出版社への投稿などにもなります。それからでも決して遅くはありません。

焦らず、驕らず、一歩一歩進めばいいと思います。

構成は腕の見せ所です。伝えたい事が伝わるかどうかの分かれ道にもなります。あなたが良い監督を雇ったと言うのも一つの腕の見せ所です。それも含めて構成が大事です。

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「表現シリーズ」 本の作り方 vol.1

「表現シリーズ」 本の作り方 vol.2 〜想いが形になる〜

「表現シリーズ」 本の作り方 vol.4 〜問題を切り分ける〜

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